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1872.8.11
よる。 人の声がとても多くて目が覚めた。
草木をかき分けた先にひとけ。
ぼんぼりに照らされて、色とりどりの服がたくさんみえて
わくわくした。きっと今日は お祭りがある日なんだ。
人の流れに沿えるよう、人の服を着て ぼくも。
おばあちゃん、僕を見てほほえんでる。
「おばけの子まで来るなんて、よっぽど楽しい雰囲気だったのかねぇ」
「衣服が乱れてちゃ もっと目立つよ。ほれ、しゃがみなさい。」
やさしいな。僕も混ざっていいんだ。
でもいったい何のお祭りなんだろう。
ほかの妖怪の子、居なくて ちょっとさみしいけど
明るい炎が あたたかい。
1872.8.11
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